金融機関から融資を受けた後に、以下のようなことを言われたことはありませんか?
・融資したお金は現金で数回に分けて引き出し、売上入金口座に振り込んでから使ってほしい。
・融資したお金を別口座に一度移動してから使ってほしい。
このように金融機関の担当者から言われて不安を覚えて連絡を頂くことが多々あります。
そこで、なぜこのような面倒なことをする必要があるのか?ということを金融機関の営業担当と打ち合わせをしている内容を通じてご紹介します。
お客様の融資に関する金融機関担当者との打ち合わせ
A社の資金繰りについて、金融機関担当者Jさんと打ち合わせ。
Jさん、実はうちの顧問先のA社の資金繰りが少し厳しいため、融資を検討しておりましてご協力をお願いしたいのですが・・・・。
A社の社長からは決算書をみてもらってもよいとのことですので確認をお願いしてもよいでしょうか?
ご紹介有難うございます。
決算書を拝見します。
・・・・・・・・・・。
内容的にはプロパー融資は難しいと思いますので保証協会付融資となりそうですね。
資金使途は事業資金ということでよろしいのでしょうか?
そのように聞いています。
その他、Jさんが稟議書を作成するのに必要になりそうな情報はまとめてみましたので参考になれば幸いです。
有難うございます。
資料をお預かりして支店のほうで検討させて頂き、後日、社長様に会いにいってみます。
~後日~
先日、A社にいって社長と面談させて頂きました。
その後、無事、保証協会のOKも貰い支店でもOKがでましたのでご希望の金額で融資を実行できそうです。
迅速に対応して頂き有難うございます。
ところで、先日A社に伺ったときに社長が融資により資金的な余裕が出た後に御行の口座からトラックの購入資金を振り込みたいとおっしゃていました。
以前、他の顧問先で保証協会付融資で保証協会から資金使途違反を指摘され、危うく一括返済を求めれそうになったことがあり、今回も気になっています。
そうですね。
完全にひも付きになっていると資金使途が設備投資になってしまうため、保証協会から資金使途違反を指摘されてしまうかも知れません。
可能であれば他の口座からお支払いいただくか、売上が入金されているような口座に融資資金を振替、売上の入金額によりトラックを購入して頂けると助かりますね。
わかりました。
資金使途違反にならないようにトラックの購入資金は売掛金の入金によって支払っていただき、事業資金として今回の融資は使ってもらうようにしましょう。